溶接とは
金属同士を密接に結合するプロセスです。溶接により、材料同士が溶け合い、冷却することで一体化し、非常に強固な結合が形成されます。TIG溶接では同業他社が敬遠しがちなSus316(ステンレス素材)の溶接に高い技術力で対応しています。ファイバーレーザー溶接の導入により、従来のレーザー溶接機やTIG溶接機では難しい作業であったアルミ材やメッキ鋼板など、広い対応を実現しています。また、ロボット溶接機械も導入しており、安定した品質と供給量を実現しております。
SUS316のTIG溶接とは
高品質なステンレス鋼であるSUS316を使用した溶接プロセスの一つです。TIG溶接は、高精度で制御可能な電弧を使用して材料を結合するための方法であり、SUS316ステンレスのような高品質の材料に特に適しています。
以下は、SUS316のTIG溶接に関する詳細です。
電極とガス
TIG溶接では、非消耗性のタングステン電極が使用されます。この電極は高温に耐え、電極自体が溶けることはありません。イナートガス(通常はアルゴン)が電極周りに供給され、電極と材料を保護し、酸素や窒素などの不純物から守ります。
高精度と制御
TIG溶接は高精度なプロセスであり、電流とガス流量を非常に精密に制御できます。これにより、薄い材料や高品質の結合が可能です。
クリーニング
SUS316ステンレスの溶接前には、材料の表面をきれいに清掃することが非常に重要です。油、汚れ、酸化物などが除去され、クリーンな表面が得られるようにします。
冷却し
溶接が完了した後、溶融プールを十分に冷却することが重要です。急冷を避け、結合部のクラックや歪みを最小限に抑えるためです。
適切な電流設定
材料の厚みと型に応じて適切な電流設定を選択します。電流は材料を加熱し、溶融プールを形成するために使用されます。
SUS316ステンレスのTIG溶接は、その高い耐食性と耐熱性を活かすために非常に重要なプロセスです。高精度な制御とクリーンな結合部を提供し、食品加工機器、医療機器、製薬、海洋産業など、高品質の結合が要求される多くのアプリケーションで使用されています。